自宅で本格的な陶芸!~電気窯購入編~

2023年9月16日

こんにちは!大島です。

夫が趣味で陶芸をやっています。

自宅でやっているので、徐々に道具が増えてきました。


今回は、注文していた電気窯が届いたのでご紹介します。

数か月前に購入した電動ろくろについてはこちら。

陶芸つながりで、大分県日田市の小鹿田焼の里に行った様子はこちら。

納品まで数か月かかる電気窯

陶芸用電気窯は注文してから納品までに、数か月かかりました。

オンラインショップで購入時、お届けまで2週間と記載してありました。

しかし、半導体不足で納期に遅れがでているため、3~5か月かかると謝罪のメールが。

実際に届いたのは、約3か月後でした。

電気窯が届くまでの期間で、器を制作。

乾燥して素焼きできる状態にしておきます。


素焼きを待っているところ。

自己流なので、ここまで上手くできているのかは不明。

電気窯で焼いてみたら、問題点がわかって次の段階にいけるのでは?ということで、とりあえず焼いてみることにしました。

マイコン付小型電気窯 DMT-01型

購入したのは、こちらの電気窯

Nidec 日本電産シンポ株式会社マイコン付小型電気窯 DMT-01型です。

外形 幅600㎜×奥行565㎜×高さ720㎜

炉内 幅270㎜×270㎜×300㎜

重さ 64.5㎏

最高温度 1270℃

家庭用の100Vのコンセントが使えます。

購入時の価格は、38万4000円。約40万ですね。


配達員さんが2人で来て、設置・段ボールの回収までしてくれました。


運んでもらったのは、インナーガレージ。


取っ手が付いていますが、重いので1人で動かすのは大変そうです。

壁から15cm以上離して設置します。上は50cm以上離します。


マイコンパネル

炉内の温度が表示されます。


扉を開けると、中はこんな感じです。

小型電気窯なので、やはり炉内は小さめ。

断熱材が分厚いようです。

素焼き

さっそく素焼きしてみます。


棚板支柱を使って、たくさん詰め込みます。

ちなみに上の画像は、棚板の使い方を間違えています。

本来は、一番下にも棚板が必要らしいです。後日、棚板をもう1枚追加で購入しました。

素焼きは、器を重ねても大丈夫らしいです。

スタートボタンを押して、焼きあがるのを待ちます。


炉内700℃に。

素焼きにかかる時間は、8時間40分


翌日、炉内の温度が十分に下がってから、器を取り出します。


小型の窯ですが、意外とたくさん焼けました。

19点焼きあがりました。

釉薬がけ

素焼きの後は、釉薬がけです。


陶芸も、釉薬も種類が豊富。

選択肢が多すぎて困る程です。


手始めに4種類の釉薬を用意しました。

艶なし艶あり艶なし艶あり


粉末状の釉薬を加え撹拌

素焼きの終わった器を漬けてみます。

手で隠れて肝心なところが見えません


なんだか分厚い...。

濃度がおかしかったようです。

とりあえず、おかしなまま焼いてみます。

その後、釉薬がけについて色々調べて、濃度を測るボーメ計釉かけハサミなど買い足しました。


後日届いた、釉かけハサミ


こんな感じで使う便利グッズです。

本焼き

本焼きしてみます。


釉薬が引っ付かないように、器を離して並べます。

流れた釉薬が、棚板に引っ付かないように道具土を使うといいらしいのですが。

釉薬の具合を見るテストピースも兼ねているので、とりあえずそのまま焼いてみます。


焼く前の炉内24℃


本焼きを始めてしばらく経つと1230℃に。

本焼きにかかる時間は10時間30分

素焼きよりも時間がかかります。


翌日、様子を見てみると246℃まで下がっています。もう少しです。


炉内の温度が十分に下がったら、中身を取り出します。


まだ温かいので、手袋を着用!

初めての窯出しです。


9点焼きあがりました。

右の手前の白いカップは、黒い釉薬が付いた手で触ったようで、夫の指の跡がついたまま焼きあがってます。


黒い方は、黒というよりグレーでした。

まだまだ薄く作れなくて分厚いのに、更に釉薬が厚塗りでモッサリしてます。


これは酒器らしいです。お茶を注いでみました。

大島
大島

飲み口が分厚くて飲みにくいです。

黒い方には、日本酒を注いでみました。

これも飲みにくくて重いです。


白いお皿は、なんとか使えるレベル。

スライスしたアボカド入れてみました。

時々、食卓に並んでいます。


第二弾で、黒の艶ありが焼きあがりました。

この黒は貫入(焼いた後、冷める時に釉薬に細かいひび模様が入る)が。

ピキピキとひびの入る音が2~3日続きました。

ちなみに上の画像では、電気窯の上に棚を置いてますが、焼成時は上部が高温になるので棚をどけています。


これにも、アボカド入れてみました。


白と黒のお皿数枚を、自宅で使ってみています。

まとめ

陶芸用の電気窯を思い切って購入。使ってみました。

仕事が不規則で、陶芸教室に通うのは難しかったので、自宅で好きな時間に陶芸できるのはよかったです。

もう少しお求め安い値段だと、いう事なしです。

実際に焼いてみると、色々と問題点がみえてきました。

  • もっと薄く作る。重いと使い勝手が悪い。
  • 平皿は、少し縁が高い方がいい。平らすぎると使いにくい。
  • 高台が小さいと安定感がない。
  • 手についた釉薬をキレイに洗わないと他の器に付着してしまう。
  • 釉薬の濃さ。

失敗が多かったですが、次回に生かそうと前向きに考えています。


分厚くて飲みにくい物や、釉薬が混ざってしまった酒器は夫のお母さんが貰ってくれました。

コーヒーかすを入れて消臭剤にするそうです。


後は、猫の水飲みに使っています。

陶芸の腕が上達して、もっと良い器ができたら入れ替えていこうと思います。

陶芸

Posted by 大島